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JINSのメガネ型デバイス「JINS MEME」によるオフィス生産性の可視化の意義

集中力を重視したワークスペースの秘密に迫る

井上晃(AKIRA INOUE)
2019年9月19日, 午後04:25 in Coworking
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都内にある「Think Lab」は、集中力に特化した空間づくりがユニークなワークスペースです。今回は、株式会社ジンズでThink Labプロジェクトの責任者を務める井上 一鷹氏に、「集中力」にフォーカスした理由を伺いました。

Gallery: JINS MEMEを活用したThink Labのオフィス設計 | 7 Photos

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JINSのメガネ型デバイスで得たデータを活かすために

Think Labは、アイウエアブランドで知られる「JINS」の新たなプロジェクトです。そもそもThink Labが生まれたきっかけは、JINSが発表した集中力を測定するメガネ型デバイスにありました。

ITコンシェルジュ▲「JINS MEME ES」

JINSがメガネ型のウェアラブルデバイス「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を発売したのは2015年のこと。JINS MEMEには現在、目の動きで集中力を測定する「JINS MEME ES」(アイ・センシングの頭文字)と、運動をトラッキングする「JINS MEME MT」(モーション・トラッキングの頭文字)の2種類がありますが、Think Labは前者と深く関係しています。

ITコンシェルジュ
▲株式会社ジンズ Think Labプロジェクト責任者井上一鷹氏

井上氏「JINS MEME ESを開発しだしたのは8年前ですが、実は一番最初のモチベーションは認知症対策でした。その後、高齢者が自宅にいて集中力や脳の活動を下げてしまうのと、若い世代がオフィスにいて集中力を保てずパフォーマンスを上げられないことが、事象として似ていることがわかりました。認知症対策のために必要なデータの量や期間は膨大かつ、非常に難しいテーマです。そこでまずは、JINS MEMEを使ってくれるユーザーを増やすためにも、集中力をテーマに切り替えていこうとなりました」

JINS MEME ESは、スマートフォンと接続して、姿勢や瞬きの数を計測します。これにより、オフィスワーカーの集中具合が測定可能に。これまで感覚的だったデータを定量的に可視化できたことが大きな価値を生みました。

井上氏「最も興味を持ってくださったのは、人事系の人たちでした。"働き方改革"が話題になる一方で、なにかと『残業』の話しかしていない。これは管理者が定量データにできるのが労働時間しかないからでした。時間 × パフォーマンス = 成果という式が成り立つならば、パフォーマンスを定量化できれば良いだろうと」

2017年には、経産省主催のHR-Solution Contestで、JINS MEMEを用いた働き方改革の施策「JINS MEME OFFICE BUSINESS SOLUTIONS」がグランプリを受賞しています。

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▲「平成30年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業 ワークスタイル変革モデル事業調査」より

「経産省の方々が、これからのオフィス空間をIoTデバイスなどを使って定量的に考える、という取り組みをされていたので、JINS MEMEでの計測も実施させていただきました。計測から見えてきたのは、昼も夜も時間経過では集中力が低下していないことです。これは、一般企業とは大きな違いとも言えます」

井上氏は、JINS MEME ESに加え加圧センサーなども併用することで、オフィスを効率よく使うための分析もできるといいます。

「Think Labとしては、働く人のパフォーマンスを図るというパッケージと、そこから空間を設計する段階をサービスとして提供しています。その上で、効率的に運用されていないもったいない空間を見つけ出すのはすごく重要なんです。例えば、『会議室がいつも空いてないから増やしたい』なんて話をよく耳にしますが、それは本当なのかどうか見極めなくてはいけません。会議室は、予約しても使われていないことや、一人が予約して作業に使われていたりすることも多いのです。データを取れる仕組みがやっと世の中に出てきたので、これを上手く活用してオフィス設計を変えていくべきでしょう」

共働だけでなく、独創もできる空間作りを

Think Labでは、JINS MEME ESを用いて、集中力がどういう環境で高められるのかを研究してきました。例えば、「環境変化によるリセット」「本物の植物を配置すること」「高周波を含む自然音を流すこと」などは集中力を高めるのに良い効果があるとわかっているとのこと。Think Labには、こういった工夫が集約されています。

ITコンシェルジュ
▲神社仏閣の参道を参考にしたというThink Labの入り口。暗く静かな道を20mほど歩く

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▲自動ドアが開き、開けた空間に入る。ハイレゾ音源が流れており、足元から小川のせせらぎ、頭上から鳥の鳴き声が流れる

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▲受付を通過し、開放的なオフィス空間へ。随所に植物が植えられている。アイデアが浮かびやすいやや上向きのデスクと、論理的作業に向いたやや下向き姿勢になるデスク、両者の中間に相当するデスクの3通りが同じ方向を向いて並ぶ

井上氏「運動後にシーブリーズを使ったかどうかで、事後の集中力に差が出るか調べたことがあります。結果としては、使った方が集中力が出たのです。運動では交感神経が優位になっているので、シーブリーズを使うことで、それが一回緩和されたのだろうと考えられます。このように切り替えが大事なのです。入り口の暗い状態は、刺激の引き算として暗い状態を作り、普段の状態との差分を作っています

仕事を頑張るときにエナジードリンクをガブガブ飲む人を見かけますが、それだと化学物質を体内に取り込んで刺激を得ていることになります。私はそれよりも、光や音のような環境要素で変化をつけた方が良いと思っています」

Think Labでは、こうした研究結果をフル活用し、オフィス環境を設計するためのコンサルティングを行なっています。AGCやパナソニックは、このような「Deep Think Room(Supported by Think Lab)」をすでに導入しています。

ITコンシェルジュ

井上氏「働き方改革には、偶像がないゆえのわかりづらさがあります。一方、Deep Think Roomを設置してもらうと、『自立して欲しい』『独創的なアイデアが欲しい』といった経営者の本気度が社員に伝わりやすいのです。また、日々の業務のなかで働き方について考え続けるのは難しいですよね。研修だとお祭りとしてすぐ終わってしまいます。でも、空間を作ってしまえば強制的に意識は変え続けられるのです。

『独創』は"独りで作る"と書きます。テレワークの時代になり、オフィスも外もコワーキング(共働)を意識した空間ばかりになりつつありますが、それだけでは昨日人から聞いた話を次の日そのまま人に伝えるような人しか育ちません。個人の才能を発揮させるには、一人で集中する『Deep Think』の時間が大事。お互いの集中する時間をリスペクトすべきです。もちろんビジネスにおいてコミュニケーションは重要ですが、一人で自分と向き合う時間を両立させていきたいと我々は考えています」




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