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水道橋重工クラタスと戦った米MegaBotsが破産。Eagle Primeを競売に

ロボットの維持はお金がかかります

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年9月26日, 午前06:50 in Robots
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2017年に、パイロットが搭乗する巨大ロボットを使った日米対戦をおこなったMegaBotsが、ロボット製作活動を終了し、オークションサイトeBayにその対戦で使用したロボットMegaBot MK.III(別名Eagle Prime)を出品しました。メンテナンスなどにかかる資金の枯渇がその理由とされ、MegaBotsは破産手続きとともに負債整理のための資産売却を進めています。

出品されたロボットは実際に水道橋重工のクラタスと戦った本物で、完動品であるばかりかオプション装備できる武器から交換用パーツ類、さらにはCAD設計図ファイルなども含まれます。


ちゃんと整備されたロボットがあっても、資金が続かないことにはこれらを維持していくことはできません。そして、もしeBayでEagle Primeが落札されたとしても、購入者がそれを手にするには大きなハードルが待ち構えています。

Eagle Primeはその動力源としてシボレー・コルベットのエンジンを使用しており、重量は15トンもあります。そして高さも約5mもあり、これを移送する費用も高く付きます。たとえば、アメリカ西海岸でこのロボットを受け取るには4000ドル(約43万円)の輸送費が必要、東海岸側だと1万7000ドル(約183万円)もかかります。まして米国外に送ろうものなら、その費用は5万ドル(540万円)を下りません。

またロボットは機械である以上、メンテナンスをしなければいけません。このロボットは4時間動かすと油圧系統からの油漏れが酷くなる傾向があるとのこと。したがってまめなオイル交換も必要となります。Eagle Primeをトラックに積み込んで展示実演イベントで稼ごうと思うのであれば、そうしたメンテナンスと運搬、保管場所などの費用を確保しておかなければなりません。


世界の少年たち、または"かつての少年"たちに夢を与えた「日米巨大ロボットバトル」でしたが、あれからわずか2年でやってきたなんとも寂しい現実は残念と言うほかありません。しかし、Eagle Primeの購入にに興味を示す人は多いようで、たった1ドルからスタートした入札は記事執筆時点ですでに5万1200ドル(約550万円)になっています。オークションの終了日は10月3日ですが、それまでにはさらに入札額が上昇している可能性もあります。

MegaBotsの共同設立者Matt Oehrlein氏は、倒産は現在の形のMegaBotsを終わりにするだけのことであり、決して残念なことではないと述べています。そして、MegaBotsの数年間は多くの声援を受けることができ「非常に幸せ」なものだったとしました。いつか、また新たなMegaBotが我々の前に姿を現す日が来るのを楽しみに待ちたいところです。

ちなみに、水道橋重工のクラタスは以前よりアマゾンで販売中。こちらの価格は1億2000万円。送料は350円です。




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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