日本でも10月16日に発売となった、Echo Dot with clockと第3世代のEcho。発売からすでに1か月以上経過しているタイミングですが、実際に製品をお借りして数日間利用してみたので、Echo Dot with clockを中心に、簡単なレビューをお届けます。
まず外観ですが、Echo Dot with clockは、側面にデジタル表示が追加されている以外は、第3世代のEcho Dotと共通です。背丈の違いはあるものの、第3世代Echoとも共通したデザインです。
▲第3世代のEchoは、第2世代のEcho Plusと外観上は同じ。違いはZigbee規格対応スマートホームハブを内蔵しているかどうか
さすがにスピーカーサイズが異なるためか、付属のACアダプタはEcho Dot with clockが15W、Echoが30Wと異なっています。
▲左:Echoに付属のACアダプタ、右:Echo Dot with clockのACアダプタ
Echo Dot with clock最大の特徴である側面のデジタル表示は、通常は時計の表示になっていますが、それ以外にもいくつかの表示を行えます。
まずはタイマーのカウントダウン。これは1時間を切ると利用可能。1時間以上の場合は、時計右上にドットが表示されます。また、アラームが設定されている場合には時計の右下にドット表示です。
▲1時間以上のタイマーがセットされている場合、時計の右上にドットを表示
▲60分を切るとカウントダウンを表示します
▲アラームは時計の右下にドット表示
アラームについては、上面をタップするとスヌーズを行えますが、停止するには音声操作が必要です。このタップジェスチャー機能は、Echo Dot with clockにはあるものの、Echoにはない機能です。
デジタル表示では、ほかにも今日の天気や気温を尋ねると、現在の気温を表示してくれます。また、ボリューム操作時には現在の設定を表示します。
▲分かりづらいですが温度表示。これは「7℃」と表示しています
本体に光センサーを内蔵しており、周囲の明るさに合わせて表示の輝度を調整してくれます。夜間、爛々とLEDが光って眩しいなんてことはありません。
▲左:最低輝度、右:最高輝度
なお、明るさはAlexaアプリからも調整できます。
肝心のスピーカーとしての性能ですが、ややこもった印象もありますが、しっかりと低音が感じられる音を出してくれます。音楽をBGM的に流すには十分な音質でしょう。もちろん、第3世代のEchoのほうは、よりクリアに聞こえます。
Echo Dot with clock、Echo共に2台のスピーカーを使ってステレオペア、あるいはスピーカー1台とサブウーファーを使ってスピーカーセットを設定できます。同じスピーカーを利用する必要があるため、たとえばEcho DotとEchoを組み合わせることはできません。音のバランスが悪くなりそうなので、そこは仕方がないのでしょう。
ちなみに、第3世代Echoの底面には4mmのねじ穴と電源用(?)の端子がありました。すでにサードパーティーから天吊り用のアダプタなどが出ていますが、今後、なんらかの純正アクセサリが登場するのかもしれません。
▲端子部にはゴムの蓋がついています
Echo Dotのほうが天吊りなどもしやすそうですが、こちらには何もありませんでした。ここはスピーカーとしての性能を重視しているためなのかもしれません。
ともあれ、これからEcho Dotを購入しようと考えているなら、1000円高くなりますが、Echo Dot with clockのほうをお勧めしたいところです。Echoについては、完全に音楽用スピーカー用途としても検討対象になるかと思います。Echo Plusとの違いはスマートホームハブの有無だけなので、すでにHueなどのゲートウェイを持っているなら、6000円安いEchoのほうがお得です。