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ダイソン、10日間で開発の人工呼吸器「用なし」に。英国政府が契約解除

大損

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年4月25日, 午後01:40 in Medicine
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英国での新型コロナウイルス感染拡大対策のためダイソンが開発した人工呼吸器「CoVent」は、英国民保険サービス(National Health Service:NHS)が1万台を発注し、現在は必要な承認を得るべく臨床での試験を行っています。しかしここへきて、ダイソン創業者のジェームズ・ダイソン卿は英国政府からの発注契約がキャンセルされたことを明らかにしました。

契約解除の理由は、人工呼吸器の需要が当初見込んだ数量の1/4に減ったため。ダイソンのCoVentはわずか10日間で開発されたことが反響を呼びましたが、逆に必要な承認プロセスに時間がかかる完全な新設計であることが仇となりました。ダイソンはこの人工呼吸器に約2000万ポンド(約27億円)を投じたとされます。

なお、ダイソンと同様に英国政府の依頼を受けて人工呼吸器を開発しているエアバスなどは、既存の人工呼吸器のを改良し生産を強化する方向で対応したため、時間のかかる承認プロセスを迂回、1万5000台もの発注を得ています。

英Telegraphなどはダイソンへの発注が取り消された理由について、NHSが新型コロナウイルス対応の戦略発表を行う前にダイソンがCoVentを発表し、その発注数を公表したことに不快感を示していたと伝えています。ダイソンは規制当局の承認に時間がかかるにもかかわらず、大量発注と短期間での開発を大きく伝えることで、宣伝面での世間からの"得点稼ぎ"を優先したとの見方も出ているとのこと。

ダイソン卿によれば、すでに英国政府にとってCoVentは用済みだとのこと。しかし、まだ米国などでは需要があり、そのために臨床試験を続けて承認を得ることを望んでいます。ただ今回の英国政府の採用取り消しは会社の評判にとっては逆効果になることも考えられます。ダイソンは昨年秋に電気自動車開発プロジェクトを取りやめていて、いまのところ一風変わった掃除機/扇風機/ヘアドライヤー以外で成功を収めることができていません。



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