中国でのiPhone売上、劇的に改善。ただし5月は貿易摩擦の影響を受けるかもしれないとのアナリスト分析

トランプ大統領の胸先三寸

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年05月14日, 午後 02:50 in apple
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Teknoblog

アップルは中国でのiPhone売上が不振だと発表して以来、現地では何度か値下げしてテコ入れを図ってきましたが、その効果が現れてきたことがうかがえる分析が報じられています。

国際的大手証券会社UBSのアナリストTimothy Acrui氏(以前、アップルがiPhone用の5Gモデムチップ調達に苦戦しているとレポートした人物)の投資家向け最新レポートによると、中国でのiPhoneの売上は今年4月に劇的な改善をしたとのことです。同レポートでは、中国でのiPhone売上は前年同期比で3%の減少。しかし直近の12月〜3月には前年比で平均66%減だったことからすれば、大幅に持ち直しているということです。

Acrusi氏の見立てでは、このiPhoneの売上回復は中国における「全般的な市場の力強さ」のため。現地でのスマートフォン市場は過去10ヶ月間のうち9ヶ月間も減少し続けた後に、6%の増加に転じたと述べられています。

ただし、中国スマートフォン市場全体では前月より29%もの成長があったのに対して、アップルは19%にとどまっているとのこと。Acrusi氏は、同社が少し中国シェアを失ったかもしれないとしつつ、季節要因がどの程度働いているのかを読むのは難しいとの但し書きをつけています。

今後の見通しについては、Acrusi氏はiPhoneの中国市場にとって5月が大きな意味を持つと述べています。「アップルの(ティム・クック)CEOは中国での売上改善について、米中貿易摩擦の緊張緩和のおかげで消費者の安心感が高まったおかげだとしていた。しかし、最近では貿易の緊張が高まっており、それが中国の消費者心理にどのような影響を与えるのか注目する必要がある」と分析しています。

米トランプ政権は今月13日(米現地時間)、貿易交渉の不調により中国からの約3000億ドル相当の輸入品に対して関税を10%から25%に引き上げると発表しました。その対象には「携帯電話」やノートPCも含まれており、iPhoneも例外ではない可能性は高いと思われます。「中国の工場でiPhoneを組み立て、アメリカで売る」立場ゆえに奔走しているクックCEOの気苦労がさらに増すのかもしれません。


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