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スリーマイル島原発1号機が操業終了、州の補助得られず。廃炉・除染は2076年までかかる見通し

2号機は1979年の炉心溶融事故で知られます

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi
2019年09月23日, 午前 06:50 in Green
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ANDREW CABALLERO-REYNOLDS/AFP/Getty Images
米スリーマイル島の原子力発電所が、9月20日までで操業を終了すると発表しました。この施設は1979年に炉心溶融事故を起こしたことで知られますが、事故を起こしたのは2号機で、1号機はその後も運営会社を変えつつ操業を継続していました。しかし、2017年に現在の運営会社Exelonが、政府によるクリーンエネルギーへの補助金が得られないのであれば、2019年9月で操業を停止しなければならないと予告していました。そして9月20日、予告どおりの操業終了となったわけですが、原発は停止すれば即解体して更地にする、と言うわけにはいきません。今後は数週間をかけて原子炉の燃料を取り出し、使用済み燃料プールに保管する作業が行われます。

原子炉を完全に解体しすべての放射性物質を除去するには、さらなる時間が必要です。Exelonは2078年までの時間と約12億ドルの費用がかかると推定しています。なお、2号機はこれを所有するFastEnergy社によって1号機の運転停止後2036年までに完全に閉鎖され、2041年までに廃炉・解体を開始、2053年でこれを完了するとしています。

Exelonはながらく、原発があるペンシルベニア州は原発の継続を臨んでおらず、クリーンエネルギー資源のひとつといえる原子力発電所をほかの再生可能エネルギー/クリーンエネルギーと等しく評価しないことを不服としていました。そして、天然ガスやシェールガスが低価格で供給される現状にも不満を抱いており、この5年間は、1号機が利益を生み出せていなかったとしています。

スリーマイル島原発1号機の事故は世界に衝撃を与えたものの、国際原子力事象評価尺度で言えばレベル5に止まるもので、周囲に暮らす人々への被害は限定的でした。ただ炉心溶融が発生したことは1986年に発生したチェルノブイリ原発事故、2011年の福島第一原発事故(いずれもレベル7)に次ぐ重大な事例であり、1980~1990年代に米国で原発の建設数が低下する原因にもなったと言われています。

また現在は再生可能エネルギー、天然ガスなどを使った発電所施設が増加しており、原子力発電所建設の需要は減少しています。スリーマイル島原発の操業終了は、時代の移ろいも象徴しているのかもしれません。
 

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