衝撃波の出ない超音速実験機「X-59」、組立開始へGOサイン。2021年に初飛行を計画

ロングノーズ!

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi
2019年12月18日, 午前 11:40 in Transportation
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X-59 QueSST
米国が先端技術の実験を目的として開発する航空機や宇宙機はその開発名に"X"の文字が付与されます。現在NASAとロッキード・マーティンが設計開発している低騒音の超音速飛行機には"X-59"の名前が付けられており、NASAは12月17日にその最終的な建造にGOサインが出たことを発表しました。X-59は「Quiet SuperSonic Technology (QueSST) 」とも呼ばれ、超音速飛行機にはつきものの大きな爆発にも似た轟音、すなわち衝撃波の発生を抑える機能を備えます。

レンダリング画像を見ればわかるとおり、X-59は従来の航空機よりもかなり先端を鋭く延ばした形状にすることで空気を切り裂く衝撃が周囲に伝わりにくくしており、そのおかげで高度5万5000フィート(約1万7000m)を940mph(約1500km/h)で飛行したときの地上に伝わる騒音値は車のドアを閉めたときの音程度に縮小されるとのこと。

X-59の建造はカリフォルニア州パームデールにあるロッキード・マーティン先進開発計画部門、別名"スカンクワークス"で行われる予定。すでにこの飛行機の胴体部、主翼、尾翼にそれぞれ組み立てエリアが用意されており、それらを最終的にひとつの機体にくみ上げる最終作業は2020年後半に行われる計画となっています。

機体が完成すれば、X-59のスタディケースとしてF/A-18ホーネットを使いテキサス州で行われた試験飛行と同様に、X-59の超音速での試験飛行が限られた地域で実施されます。これは早ければ2021年にも予定され、飛行の際のフィードバックを地域コミュニティから収集します。また、この飛行機が開発される目的となった超音速による商業旅客機の運航のためのルール作りにも、そのデータは活用されるはずです。
 

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