中国のAirPodsサプライヤー、ベトナムでの増産のため資金調達のうわさ

対中追加関税を避けられ人件費も安くて一挙両得

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年12月28日, 午前 11:37 in airpods
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完全ワイヤレスイヤホンAirPodsシリーズの売上が加速していると見られるなか、その主要サプライヤーである2つの中国企業が、ベトナムでの生産を拡大するために資金調達を交渉しているとの噂が報じられています。有料ニュースメディアThe Informationによれば、これら2社とはLuxshare PrecisionやGoertekのことです。両社は米中貿易摩擦が続くさなか、中国から生産拠点を移転するため金融機関に「数億ドル」の融資を求めており、すでにベトナムで「AirPods」(種類は明らかにされず)の試験生産をしていると伝えられています。

中国産の部品は陸、海、空を経由してベトナムに輸送でき、人件費は中国の約3分1のためベトナムでの製造はアップルにとって「自然な代替手段」とのこと。ベトナムの労働力は「新卒エンジニアと同じぐらい」と言われ、ベトナム政府は国内に工場を設立するメーカーに補助金と税控除を提供する便宜も図るとされています。

Luxshareといえば、AirPods Proの好調を受けて増産を担当すると噂されていたサプライヤーです。AirPodsシリーズは全般的に売上が加速しており、来年はさらに倍増するとの見方もありました。Luxshareとしては高級モデルのProは中国での生産を続けつつも、無印AirPodsの製造はベトナムにシフトしていく予定かもしれません。

また、LuxshareやGoertekが生産拠点を国外に移すとの観測は、アップルが生産コスト削減のため中国サプライチェーンと協力を深化させるとの噂とも一致しています。すなわち彼らとの取引関係を維持しつつ、米国の対中追加関税を避け(AirPodsはすでに課税の対象)、ベトナムの安い労働力を活用してコストを削減できる一挙両得になると解釈できます。

現在アップルの収益は、iPhone販売が落ち込んだ分をウェアラブル部門などの急成長が補って余りあるかたちとなっています。アップルにとってAirPodsはそうした売上のみならず、中国国外への生産拠点の移転を牽引していく存在となりそうです。

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