横折りスマホ「Mate Xs」をファーウェイが発表、「P40」(仮)は3月26日パリで発表へ

NPU性能と5Gモデムを強化したKirin 990を搭載

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年02月25日, 午前 11:30 in smartphone
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MateXS

ファーウェイは2月24日にバルセロナで新製品発表会を開催しました。目玉として発表されたのはディスプレイが曲げられる折りたたみスマートフォンの2世代モデル「Mate Xs」です。

MateXS
Mate Xsは開くと8インチのタブレットスタイル、開くと6.6インチ+6.38インチの表裏画面を持つスマートフォンスタイルとして使える端末です。ちょうど1年前、2019年2月に発表された「Mate X」の後継モデルという位置づけになります。
MateXS
Mate Xの発表会では実機に触れることができず、実製品の登場は10月とかなり遅いものでした。しかしMate Xsは発表会終了後のタッチ&トライで充分な数が用意され、発表されたばかりの新製品を自由に試すことができました。

Mate Xsの本体サイズは161.3 x 146.2 x 5.4mm、重量295g。これはMate Xと全く同一です。また基本スペックもカメラ構成(4000万画素+1600万画素+800万画素+TOF)、バッテリーサイズ(4500mAh)と変化なし。見た目はMate Xと全くと言っていいほど変わっていません。
MateXS
ディスプレイはダブルレイヤーの光学ポリイミドで覆われています。シングルレイヤー構造より強度は80%上がっているとのことです。実際に触ってみると、Mate Xよりも若干硬くなっているようなイメージでしたが、両者の仕上げの差については展示エリアのスタッフからも説明は得られませんでした。

開閉操作は動画でご覧ください。



Mate Xからの大きな進化はSoCの変更です。Mate XはKirin 980に5GモデムBalong 5000を組み合わせた構成でしたが、Mate XSは5Gモデムを統合したKirin 990を採用しています。

このKirin 990はKirin 980に比べCPUで23%、GBPで39%、NPUは460%と大幅な性能アップを果たしています。これにより特にAI機能は大きな進化が体感できそうです。内蔵の5Gモデムは5G NRのNSA、SA両方式に対応。周波数はn1、n3、n28、n38、n41、n77、n78、n79と8バンドに対応します。

MateXS
OSはAndroid 10、ファーウェイ独自のUIをかぶせた「EMUI 10」を搭載。Mate XSには新しいマルチウィンドウUIが追加され、複数のアプリを同時に利用しやすくなりました。使い方は、

  1. ディスプレイの右端から中央に向かって指先を数センチスワイプ
  2. 指先を数秒止める(1-2秒)
  3. 縦にアプリ一覧のメニューが出てくる

MateXS

この状態で、使いたいアプリのアイコンを画面上にドラッグすると、起動中のアプリの横に追加のアプリが表示され、左右に2つ表示されます。

MateXS

一方、アプリアイコンをドラッグではなくタップすると、そのアプリが起動中アプリ画面の上にポップアップウィンドウで表示されます。この表示モードではアプリの位置を自由に変えられます。

MateXS

さらにアプリの左右表示の状態でポップアップ表示を行えば、合計3つのアプリを1つの画面内で使えるのです。

MateXS

このUIは閉じたときでも有効で、その場合、アプリは「上下2つ」「アプリ画面にポップアップ」「上下2つとポップアップ」の3通りの表示となります。この状態で開閉すると、開いた状態ではアプリが2つ左右に並ぶ状態へ自動的に変わります。


ところで気になるのはグーグルサービス「GMS」(Google Mobile Services)の搭載の有無。ファーウェイは2019年秋のフラッグシップモデル「Mate 30シリーズ」でもGMSは搭載せず、ファーウェイの独自サービス「HMS」(Huawei Mobile Services)に独自のアプリストア「AppGallery」を搭載してきました。Mate Xsも同様にHMSのみを搭載。この点がグローバル販売時にどう判断されるか気になります。

発売時期は明確にされませんでした。価格は2499ユーロ(約30万円)。Mate Xが2299ユーロでしたから、200ユーロの値上げとなっています。CPUと5Gモデムが進化したSoCを搭載したことから価格が変更されたのでしょうが、強気な価格設定と見ることもできます。この価格アップはファーウェイの自信の表れで、Mate Xsを折りたたみスマートフォンの完成形と考えているのかもしれません。

MateXS

なお、発表会では春のフラッグシップモデル、「P40」(仮称)が3月26日にパリで発表されることもアナウンスされました。今回の発表会は新型コロナウィルスの影響を受け、CEOのリチャード・ユー氏は実際に登壇せず映像での製品説明が行われましたが、発表会後のメディア向けインタビューの席で同氏は「パリでは実際に姿をお見せしたい」と、来月の発表会に意欲を見せていました。



 

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