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開発秘話も続々。熱気あふれる『Galaxy S8|S8+降臨祭』イベントレポ

登壇者と参加者の熱気で、7時間があっという間に過ぎる濃密さとなりました

Engadget JP Staff , @engadgetjp
2017年6月30日, 午後07:45 in Events
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日本でも大ヒット中の新世代スマートフォン『Galaxy S8』と『Galaxy S8+』。2017年3月のワールドワイド向け発表以来、前面のほとんどを画面が占める『Infinity Display』をはじめ、鮮烈な未来感と使いやすさで評価の高いモデルです。

6月24日(土)、この『Galaxy S8』『Galaxy S8+』の日本上陸を記念するイベント『Galaxy S8|S8+ 降臨祭』が開催されました。企画は Galaxyの『中の人』による開発秘話プレゼンから、Galaxyを追ってきた著名ジャーナリストやEngadget編集長によるここだけトーク、Galaxy S8 | S8+ と連携で真価を発揮するVRヘッドセット Gear VR や全天球カメラ Gear 360 の使いこなしまで。参加者も登壇者も熱く盛り上がったイベントの様子をリポートします。



当日のプログラムは、Galaxy S8 の秘密が次々と明かされた「中の人によるGalaxy超絶解説」をはじめとするトークショー3部にはじまり、Gear 360カメラを使った360度撮影会、さらにGalaxy S8とS8+ の突発プレゼントまでも用意された充実の内容です。



Galaxy S8とGalaxy S8+、そして日本市場のために開発された『Galaxy Feel』をじっくりと試せる体験コーナーも設置。Galaxyシリーズ専用VRヘッドセットの新モデル『Galaxy Gear VR with Controller』や、4K対応の360度全天球カメラ『Galaxy Gear 360』も実際に試せました。

当日はトークショーのみでも午後1時から午後5時30分まで、懇親会を含むと午後8時までの長丁場でしたが、参加者の熱気も相まって、非常に楽しく、アツいイベントになっていたのが印象的でした。

「Galaxyの中の人」がS8の開発秘話や意外な機能までを徹底紹介



トークショーの目玉は、サムスン電子ジャパンの糸櫻幹雄氏による「中の人によるGalaxy S8超絶紹介」

これは「Galaxyの中の人」「日本一Galaxyを知る男」と自他共に認める同氏が、これまで紹介されてこなかった設計コンセプトや表に出にくい改良、便利なノウハウについて紹介する内容。硬軟織り交ぜた軽妙なトークで、1時間30分という時間を感じさせないものでした。



注目ポイントの一つは、S8シリーズの大きな特徴でもある画面のアスペクト比(縦横比)に関する開発コンセプトや、なぜこの値に決まったかに関しての話。

そもそも縦長にした理由は、「スマートフォンは今の形が究極なのだろうか。まだイノベーションの余地があるのでは」という疑問からはじまり、Webサイトやアプリなど縦方向にスクロールするコンテンツが主流となった今、スマートフォンの画面はアスペクト比16:9に囚われる必要はないのでは、との発想からと紹介。

縦横比18.5:9となった理由のひとつは、「動画視聴において、昨今映画コンテンツで主流となりつつある21:9と、従来のスマートフォンや動画コンテンツで使われてきた16:9の中間、いいとこ取りを狙った値です」。「持ちやすさだけで変な比率にしているわけではありません」とコメントし、参加者の笑いを誘う場面も。

これまでにない独自すぎる比率なのでは、との懸念に対しては、「Googleさんからも様々な縦横比をサポートすることが推奨されており、実際にYouTubeでも全画面表示できるようになるなど、新たなメーカーとしての思いを示せたのではと思う」とのことでした。



その他の注目ポイントは持ちやすさと、落下時などの耐久性。ここはカタログなどでは記載していないものの、今回非常にこだわった点といいます。

「前世代にあたるGalaxy S7 edgeでは、持ち方によっては長時間持っているとエッジ部が当たり痛くなるという声が一部にありました」(糸櫻氏)。そのため今回は曲率を変え、さらに裏と表の曲率も合わせるなどで改善。

耐久性については、従来モデルからのフィードバックを分析した結果、エッジ部が割れる大きな原因は曲面の非常に微細な凹凸にあることが判明。そこで超微細研磨(ポリッシング)加工を掛けることで強度を向上したといいます。ガラス素材自体も、最新のゴリラガラス5を採用しさらに強くなりました。



さらに「前モデル Galaxy S7 edge から変わっていない」と言われがちなメインカメラに関しては、モジュールこそS7 edgeと同じながら、画像処理エンジンを大幅に強化したことを解説。被写体の動きや周囲の明るさを瞬時に分析し、状況に応じて複数画像を連写して画像エンジンレベルで合成する『マルチフレームテクノロジー』により、画質が向上しています。

インカメラは広角化やオートフォーカス搭載など大きく進化。撮影した人の顔を猫や犬風に変える新機能・リアルタイム フェイスフィルターに関しても、「標準カメラの機能なので、別のアプリをダウンロードしたり、ユーザー登録などをしなくてもすぐに使えます」とまとめました。



さらに糸櫻氏は、ユーザーが気にになる点や、隠れた便利機能も次々と公開。

一部を挙げるだけでも、カメラで撮影した風景を認識してさまざまな情報を提示するインテリジェンス機能『Bixby Vision』の紹介、2台のBluetoothヘッドホンを同時接続できる機能、電卓に搭載された単位変換機能、ブラックボックスになりがちなスマートフォン内部から重複ファイルや画像を一発で発見する機能を標準搭載している(マイファイルより「空き容量を確保」ー「重複ファイル」で可能)などなど、非常に盛りだくさんな内容でした。

ドコモより発売中の「domoco with」対応モデル『Galaxy Feel』についても、グローバル版のベースモデルを外見だけローカライズしたのではなく、最初から日本国内で多くのユーザーに使ってもらえることを前提に設計した日本独自モデルであることを解説。ストラップホールの搭載に至る開発経緯など、中の人ならではの秘話を明かしました。

山根博士とAyano*氏によるトークで、『世界のGalaxy』のアツさが伝わる




続いては、携帯電話ジャーナリストの「山根博士」こと山根康宏氏、ITジャーナリストのAyano* 氏と、Engadget編集長の矢崎飛鳥によるスペシャルトーク。Galaxy S8シリーズの楽しさと、日本ではわかりにくい海外での動向などを中心に、世界の Galaxy を知るコーナーです。



最初のテーマは山根氏とAyano*氏が今年3月に取材したニューヨークでのワールドワイド発表会から、S8シリーズを最初に目にした際の印象について。

普段の記事からも深い知識とアツい論調で知られる山根氏ですが、対談でもその姿勢は全開。

「Galaxy S8はリーク情報などからほぼ予想はついていたのですが、それでもディスプレイに関しては発表会場で触って震えました」「言うてもエッジが細くなったぐらいだろう、と思っていたら、実物を見て思わず驚いた」「世界中のプレスが集まった発表会の熱気、盛り上がりは想像以上」と、現地ならではの臨場感を交えたトークで紹介。

各国のスマートフォン発表会では全世界で一番乗りを果たすため、当のメーカー関係者すら居ないうちから会場に駆けつけ、毎年顔を合わせるうちに警備員と仲良くなったという逸話を持つ山根博士ならではの視点から、Galaxy S8 に対する世界的な評価の空気感を教えてくれました。

合わせて、機能自体に関しても「思いつきで試してみたというものとは違い、使いやすさを考えていることがわかります。Android が標準で導入するずっと以前からマルチウィンドウの開発をやっていたサムスンだからこそ、縦長というアイデアが出てきたのでは」と評価しました。



続いてAyano*氏が、自他共に認めるセルフィー(自撮り)のプロとして、S8シリーズのセルフィー機能とインカメラを評価するコーナーへ。

全般的には「美顔モードが標準カメラに組み込まれているだけあってハードウェアとも相性が良く、加工した感じが少ないのが良いです。ナチュラル気味でありつつ、適度なビューティー効果を掛けてくれるのが好ましい」と高く評価。



さらに「インカメラの画角も広いので、手を伸ばす必要がないのが便利」といったポイントにはじまり、「凄いのは輪郭の補正で、周囲の背景などが歪まないように処理してくれます」「リアルタイムフェイスフィルターは動画も撮れるのが便利」など、普段使っていないと分からない機能についても、各社スマホのインカメラ機能や自撮りアプリを知り尽くした立場からの評価を交えつつ紹介しました。

さらに話題は、VRを中心としたGalaxy体験施設『Galaxy Studio』の世界展開や、世界のGalaxyショップ、日本で発売されていない純正周辺機器についても、多数の現地写真を交えつつトーク。



山根氏が純正のキーボードカバー(物理キーボード)に対して「合体式ユニットは男のロマンです」「(会場の反応から) 日本の人口の半分はハードウェアQWERTYキーボードを欲しがっていますよ!」冗談交じりに暴走しつつ、日本発売への熱い思いを語る一幕も。海外でのGalaxy人気について、日本では知られざる事情を交えて紹介しています。

Gear 360とVR紹介では、360度動画撮影のコツまでも




続いては、パノラマ撮影や360度写真のエキスパート「わっき」こと高松勝範氏による、全天球カメラGear 360とVRヘッドセットGear VR 使いこなしテクニックのプレゼン。

Gearシリーズの2機種は例年、Galaxy Sシリーズと同時に新型が登場しており、Galaxyの楽しみをさらに広げてくれる重要な周辺機器として位置づけられています。

このコーナーはEngadgetで360度カメラの記事を多く手がけるわっき氏が、実践的な360度撮影のノウハウや楽しみ方をガイドする趣旨。

「今年のGear 360は前モデルに比べて価格がかなり下がったので、360度動画のデビューにはもってこいです」というわっき氏は、Gear 360の基本機能紹介にはじまり、360度撮影のテクニックを紹介します。



まずは「記念撮影などをする際には、かなりカメラに寄らないと顔の詳細は写らないので、グッと寄ってください」「自撮り棒を使う際には、本体の軸からずれると写りこんでしまいます。360度が撮れるので、カメラ本体はナナメになっていても大丈夫。ですから自撮り棒を曲げずに撮ってください」(上の写真は誤った例)といった初心者向けの重要ポイントからまとめました。

さらには豊富な作例写真を交えて、「自撮り棒を使って地面すれすれを撮ると、遠近感が増して面白いアングルが撮れる」「手持ちよりは自撮り棒、それも両手で持つとぐっと安定する」「2つのカメラで明るさが異なると合成の際に境目が目立ちますが、そうした際はカメラの向きを90度変えて、両方のレンズに明暗が入るようにすればOK」といった実践ノウハウを次々と紹介。

実際に使わないとなかなか馴染みがない360度カメラについて、ここで撮るとこうなる、こう工夫するとこんな風に撮れる、とテンポよく実例を紹介することで、自分でも360度で写真を残しておきたいと思わせるさすがのプレゼンです。



中には「歩きながら撮影するとどうしてもブレが出てしまうので、吸収したい場合はいっそ電動キックボードに仁王立ちで構えましょう」という、おいそれと真似はしにくいものまであり、来場者の笑いを誘う一幕もありました。



360度写真やVR動画を楽しめる Gear VRは、わっき氏が実際に装着しながら作例を交えて紹介。コントローラーが付いたことで操作性が格段に向上した点に触れつつ、「VR向けの360度写真は、遠近感を強調した写真を撮ることで楽しくなります」として、東京スカイツリーを直下から見上げた写真、自撮り棒を使って吊り橋から乗り出して撮影した写真などを披露。Gear VR で吊り橋から下を覗いたときなど、全身で怖がるわっき氏の様子で、参加者にも臨場感が伝わったようです。

さらに使ってみて面白かったアプリとして、Facebookの友達が公開した360度動画を横断的に見られる『Facebook 360』など、Gear VRで見られるVRコンテンツが急速に広がっている現状を伝えました。





ここまで紹介したところで、会場の特設ブースでコンパニオンとの360度撮影タイムに突入。これは参加希望者がコンパクトなブースに入り、3人の女性コンパニオンと360度カメラならではの構図やポーズを思い思いに工夫しつつ、一枚を仕上げる企画。集合写真としてもなかなか体験できない新鮮な配置になるためか、撮影ブースからは歓声と笑顔が続きました。

当日の360度写真の例は、Engadget日本版のFacebookページで確認できます



突発すぎる豪華プレゼントの数々で、気の抜けないイベントに

さて、もう一つの目玉となったのは、Galaxy S8とS8+をはじめとする豪華なプレゼントの数々。さらに油断のならない、気の抜けないイベントにしたいという主催側の意向も相まって、サプライズ的な発表が続出するという趣となっています。



実際の抽選方法も非常にバラエティに富んでおり、糸櫻氏がプレゼン中に挟んだ突発クイズによるGalaxyグッズプレゼントにはじまり(中には「Galaxyスリッパ」なんてモノも)、休憩前に配られた特製クッキーのラベル裏による抽選(これがGalaxy S8本体でした)や、果ては座っていた椅子の下に書かれたラベルでの当選(Gear 360です)までと、まさに手を変え品を変え......と表現したくなるもの。


タイミング的にも、長時間のイベントのアクセントとなるように、なおかつサプライズ的に挟まれるため、来場者からも驚きの声が聞かれました。





セッション後の懇親会では、日本未発売のため滅多に見られないDeX Station のデモや、Gear VRによるゲーム体験を楽しめる趣向も。とくにDeX Stationを実演する糸櫻氏には、ここぞとばかりに来場者が群がっていたのが印象的でした。



今回のイベントは、他では聞けないGalaxy S8の秘密から、海外でのGalaxy人気の様子、さらには360度VR撮影の楽しみまで登壇者が非常にアツく語り、来場者もそのアツさが伝わったかのような、熱気にあふれた一日でした。



そして締めの挨拶は糸櫻氏から、「今後も皆様の期待に超える、凄いモノを生み出していきます。皆さんぜひ応援してください」と決意を込めた一言が。今後のGalaxyシリーズも、進化を止めないモデルが期待できる――そう感じさせるイベントとなりました。

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