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Plastic LogicからE Inkインク採用の「電子新聞リーダー」



E Inkの電子ペーパーディスプレイを採用したいわゆる電子ブックリーダーはAmazonのKindleやソニーPRS-505など6インチ画面の製品が主流となっていますが、Plastic Logicからはさらに大きな画面を持つ「電子ニュースペーパー」リーダが登場します。nytimesによれば、まもなく発表されるPlastic Logic製リーダー(名称未定)は一般的なE Inkディスプレイ採用電子本の2倍の表示面積を備えつつ、軽量なプラスチックスクリーンで重さはKindleと同等、厚さは1/3という製品。薄型といっても以前Plastic Logicが発表していた曲げられるタイプではなく、板状のフレームに収まった形状になります(写真左上)。

そのほかの仕様はコンテンツ販売プラットフォームとして必須になりつつあるワイヤレス接続、「数百ページもの」新聞紙面や書籍、書類を保存できる内蔵メモリなど。Plastic Logicでは主にビジネス書類の表示をターゲットとしていますが、スクリーンの大きさから紙の新聞に近いレイアウトを実現する電子新聞リーダとしての利用も計画されています。発売は2009年の前半。詳細や価格、参入する新聞社などは1月のCESで発表される見込み。

アマゾンの電子ブックリーダーKindle、累計24万台を販売?


発売わずか5時間半で売り切れ!(台数未公表)・4か月経っても「全力で増産していますが最長6週間待ちです」の売れすぎてすみませんメッセージを掲載(でも数字は秘密)など人気はアピールするものの具体的に何台売ったのかさっぱり公開してこなかったAmazon Kindleですが、昨年11月からの累計は24万台らしいという情報がでています。

ソースはリンク先TechCrunchの「直接数字を知る立場にある近い筋」。いわく、1台の価格($360。値下げ前は$399)と24万台をかければ8600万ドルから9600万ドル。くわえて電子本や新聞など有償コンテンツを1台に$25と見積もれば、Kindle事業全体の売上は約1億ドル程度。大方のアナリストたちの予測とほぼ一致することになります。

おなじくTCが引用しているアナリストScott Devitt氏の予測では、Kindleの出荷台数は今後4四半期でさらに50万から75万台。近い将来に新モデル2機種を投入するといううわさ、あるいは嫌でも複数のテキストを買って持ち歩かなければならない学生を本格的に狙ってくればさらに台数は伸びるという予想もあります。本に近い形をした「電子ブックリーダ」商売は国内ではほぼ絶滅に近い状態ですが、つなぎ放題のEV-DO無線でAmazonのサービスと一体化したKindleはしっかりと生存中のようです。

[本家Engadget]

ソニー、電子ブックリーダーもオープン化へ



米国・欧州市場向けのウォークマンでは独自規格のATRACを捨てて「Goes OPEN!」したソニーですが、e-ink電子ブックリーダーPRS-505でもオープン化戦略に転換するようです。リンク先APによれば、ソニーは自社運営のebookstore.sony.comで販売しているDRM本だけでなく、大手出版社各社で組織されるInternational Digital Publishing Forumの指示するEpub形式をサポートするアップデートを提供するとのこと。

PRS-505は以前からテキストファイルやPDFに対応しており、単なるmp3すら再生できなかったかつてのウォークマンほどクローズドな機械ではありませんでしたが、今後はソニー以外の運営する電子本屋のDRMも読めることになります。一方、ソニーリーダーの(一応)ライバルと目されるアマゾンKindleはもちろんアマゾンの独自形式を使っておりソニーにライセンスはしていないため、今回の「OPEN」もウォークマンが各社オンライン配信サービスで採用されているWM DRMに対応しつつ、アップル iTunes StoreのFairPlay DRMとは互換性がないのと同じような意味合いになります。

アマゾンKindleとソニーPRS-505はどちらもおなじ6インチ800 x 600 e-inkディスプレイを採用しているものの、$360で売っているKindleは無料でつなぎ放題のEV-DO無線を内蔵して単体で専用ストアにアクセス・ダウンロード購入が可能。対するソニーリーダー($300)はPCで購入した書籍をケーブルやメモリーカードで転送する形式。アシンメトリなくさび形をしたKindleより見た目が普通だったり安いという利点もあるものの、肝心のオンラインストアの品揃えがアマゾン14万冊以上に対してソニーは4万5000点くらい。Kindleはすぐ売り切れてごめんなさいのお詫びを掲載しているわりになかなか具体的な数字を明かしませんが、ソニーリーダー&ソニー本屋も飛ぶような売れ行きとは言い難い状況のようです。

Eee PCを電子ブックリーダーにするMod



Eee PCの改造といえばHSDPAカードの内蔵やW-SIMスロットの増設、SSD大容量化など機能強化系が目立ちますが、オーストラリアの"Bismar"氏はEee PCの中身を自作の筐体に詰めた「ebookリーダー」 Tabeee MK1の製作に挑戦しています。作者いわく、ソニーの電子ブックリーダーを米国から取り寄せようと思ったけれど価格や故障時の保証を考えて断念、かわりに8.9インチ版の登場で格安中古が出回っている初代 (7インチ版) Eee PCを使ってどうにかしようと思ったのが発端。

アマゾンのKindleやソニーPRS 505などいわゆる専用の電子本リーダーが書き換え (ページめくり)時にしか電力を消費しない電子ペーパーディスプレイの採用で長時間駆動を実現しているのに対して、カラーとはいえ普通の液晶ディスプレイで、所詮はPCの電力管理しかできないEee PCを元にとりあえず形を似せようとする発想はなかなか豪快です。

リンク先では余ったPCケースからギコギコと切り出したアルミ版を叩いて曲げてシャーシを作る、ヒートガンでアクリル板を曲げてケースを造型する、ebayで落としたタッチスクリーン(約6000円)の追加など壮絶な製作(途上)記が見られます。思いついたら突き進む勇気と失敗しても怯まず挑戦する作者の姿勢はじつに感動的。ですが、デジカメの日付を直したりするのは苦手のようです。

Netronixから9.7インチ画面&無線LAN搭載 E Ink電子ブックリーダー



台湾Netronixから、9.7インチ画面の電子ブックリーダーEB-300が発表されています。最近目にするようになった10型(9.7インチ) / 1200 x 825画素 / 4階調グレイスケールのE Inkディスプレイを採用したもので、サイズは225 x 195 x 14mmほど。入力にはタッチスクリーンおよび4つのファンクションボタンを使用します。

対応フォーマットは文書がTXT, PDF, RTF, HTML/CHM, 画像がBMP, JPG, GIF, PNG, 音声がMP, AAC。フォントはTTF。USBポートのほか無線機能も充実しており、Bluetoothおよび802.11g WiFiを内蔵します。OSはWinCE 5.0ベース。ストレージは本体内蔵フラッシュメモリ4GBおよびSDカードスロット。内蔵バッテリーは5000ページ書き換え以上。

NetronixはE Inkディスプレイモジュールの製造企業Prime View International (PVI)と事業・資本提携しており、EBシリーズはPVIの電子ブックデバイス参入製品ともいえます。9.7インチディスプレイモジュールの量産は今年6月以降という情報もありましたが、EB-300も価格・量産時期については未詳です。





[Via MobileRead]

翰林電子本V9: 10型E Inkディスプレイ採用ebookリーダー



電子ペーパーディスプレイ製品を大量にラインナップする中国Jinke(津科電子有限公司)から、10型(9.7インチ)画面の電子ブックリーダー Hanlin V9が発表されています。ソニーのPRS-505やアマゾン KindleとおなじくE Ink社の技術を使ったeブックリーダー製品ですが、特徴は大型の10インチ画面。

他社製品で一般的な6型ディスプレイが解像度800 x 600であるのに対して、10型は825 x 1200と高解像度(※)になっています。本体サイズは255 x 173 x 14.3mm、重さは320g。ハードウェア仕様は64MB内蔵フラッシュメモリ、SD / MMCスロット、CPUにARM 9系200MHz、RAM 32MB。LinuxベースのOSでPDF / DOC / TXT / HTML / JPG / CHMあるいは圧縮ファイルに対応します(「RAR, ZIP」と明示してある)。

メーカーの製品ページによれば、さらにタッチスクリーン化して手書き入力ができるV9t、Kindleとおなじく3Gデータ通信モジュールを搭載したV9cといったバリエーションモデルも用意されるようです。メーカーでサンプルを試用したmobilereadフォーラム "T-bag"氏いわく、ソフトウェアは現行モデルV3とほぼ同等。価格は$599から$699程度を想定。ただディスプレイモジュールの供給元PVIではまだ9.7型の量産ができておらず(早くて6月開始)、またE Inkのコントローラも未完成であることから、V9の量産はもう少し先になるとのこと。

ソニーのPRS-505と並べた写真ではやはり大きくポケットから出して読書というものではありませんが、それでもノートPCより軽く、書き換えに時間がかかる電子インク端末では重要な一画面の情報量が6型製品の2倍といったことを考えるとなかなか魅力的なデバイスです。

(※:「解像度」を「画素数」の意味で使うよくある誤用。にゃ)。

Read - 製品情報
Read - MobileRead Forumリポート

Polymer Vision、巻けるディスプレイの量産を開始



巻いて収納できるディスプレイ搭載のモバイル端末ReadiusをデモしていたPolymer Visionが、巻けるディスプレイの生産開始を発表しました。Polymer Visionは蘭ロイヤル・フィリップスからスピンオフした「巻けるディスプレイ企業」。今回の発表は10月に買収したInnos社の生産設備により自社で量産が可能になったという内容です。曲げられるディスプレイの試作品は各社からよく発表されますが、"Rollable"ディスプレイの本格的な生産設備を整え量産体制に入ったのは同社いわく世界初とのこと。

最初の製品となるReadiusは畳んだ状態で長さ10センチ・幅5センチ・厚さ2センチほどの本体に、展開すると対角5インチになるディスプレイを搭載した端末。AmazonのKindleとおなじく3Gデータ通信機能を内蔵しており、ニュースやメール、電子書籍といったコンテンツにどこでもアクセスできるのが特長です。登場は意外と早く、年内にも出荷開始とされています(一般消費者への出荷なのか、Readiusを販売するというテレコム・イタリアへの納品なのかは不明)。同社ではポケットサイズで大画面を実現する巻き取りディスプレイデバイスをReadius以外にも展開してゆくとのこと。

Amazon KindleでMobipocketファイルを読むハック


好意的に表現して「斬新」な外観にもかかわらずアーリーアダプターの心は掴めたらしいAmazonの電子ブックリーダーKindleに、さっそくDRM関連のハックが登場しています。リバースエンジニアリング界隈で有名なIgor Skochinsky氏が公表したスクリプトはKindleでMobipocketファイルを読むためのPIDを生成、ファイルをKindle対応に変換するというもの。

AmazonがKindle用に販売している電子本ファイル(.AZW)はユーザーのアカウントとヒモづけされたDRMがかけられていますが、今回公表されたハックはそのDRMを解除するものではなく、Kindleが対応していない別の形式で販売されている電子書籍を読めるようにします。iPodとiTunesで例えれば、iTunes Storeで購入したプロテクトつきAACをコピーや変換が可能なかたち変換するのではなく、iTunes Store以外で購入したDRM楽曲をiPodで聴けるようにするようなもの。

つまりこれまでMobipocket形式のDRMつき電子本を購入していたユーザーはKindleで読める形式に変換できるようになります。(正確にはKindleのシリアルから生成したPIDでmobi本を再ダウンロードする)。Amazonがどう対応するかは不明ですが、MobipocketもいちおうAmazonの一部であるだけにしばらくは逃してくれるかもしれません。

(作者のサイトではKindleのブートログも公開中。"Linux version 2.6.10-lab126 (build@lab126-build) (gcc version 3.4.2)"や"CPU: XScale-PXA255 [69052d06] revision 6 (ARMv5TE)"といった中身に興味のあるかたはリンク先へ。)

Amazonの電子ブックリーダーKindle、5時間半で売り切れ



立ち上げから充実したコンテンツや無料で使える3Gデータ通信、ハード・ソフト・サービスの高度な統合などが評価される一方、機能以前に400ドルは高い、なにより見た目が格好悪すぎるという声もあったアマゾンの電子本リーダーKindleですが、最初のアーリーアダプターたちはしっかり確保できたようです。製品ページの在庫ステータスによると、Kindleは発売からわずか5時間半ほどで売り切れになっています。

問題はその初期出荷数が何台だったのかですが、Amazonは今のところ数字を公表していないため不明のまま。Availabilityには高い需要のため入荷しだい順に発送体制をとるため今すぐご注文を!となっています。次回の入荷は29日。

[Via Blankbaby]

Amazon Kindleハードウェア・試用インプレッション



Amazonの電子ブックリーダーKindleのハードウェア詳細、実機を試用した印象について。ひとつ前のギャラリー記事も参照。一番分かりやすいのはこちらの高解像度版プロモ動画(.mov, 146MB)を見ること。

まず、シンプル・ミニマルでボタンが少ないことが正しい価値観からすると絶望的に不格好な、ニュートラルに見てもかなり不思議な本体形状について。本体サイズは約190 x 135 x 17.8mmと比率的にそれほど分厚くもないものの、左右のエッジに非対称な傾斜がついているうえに断面は右に行くほど薄くなる独特の形をしています(続きに写真を掲載)。

これはベゾスCEOのいう「読書に集中しているとき、実体としての本は意識から消えて作者の言葉の世界に入り込む」体験をKindleでも再現すべく、左右どちらの手でも持ちやすく長時間の読書でも疲れない形状を追求した結果辿り着いた形状とされています。実際のホールド感は大ぶりのサイズや初代PSPに近い重量(約290g)からすればかなり良好。

また画面左右の張りだした部分はそのまま巨大なページ送り・戻しボタンになっており、これも左右どちらの手で持っても押しやすいデザインとなっています。短時間の試用では気になりませんでしたが、実際の使用状況によっては大きすぎて暴発するかもしれません。

メニュー選択など、ページ送り・戻し以外の主要なナビゲーションは両手で持ったときの右手親指部分に搭載されたホイールを使います。上下に回転させて選択、押し込んで決定という動作。

Kindleでおそらく一番目新しいのは、ホイールの上、E Inkディスプレイの右側に配置されている細長い帯状の部分。この部分はメインディスプレイと別の独立した液晶表示装置(polarized pneumatic LCD)になっており、ドットやバーを表示してカーソルやスクロールバーの役割を果たします。

主画面に書き換えの遅い電子インクディスプレイを採用しているため、カーソルやスクロールバー用に応答速度の速い別の表示装置を必要としたものと思われますが、実際に作動しているところは非常に独特。書き換え中に光が流れるような動作をするところなどはちょっとした演出効果すらあります。

画面下のQWERTYキーボード+数字キー+機能ボタンについては、本体からの突起はかなり浅いものの押しやすく、クリック感もあり。扇状のレイアウトでキー同士が離れていること、指先の感覚でキーの場所が掴めるため親指キーボードにありがちな誤タイプは避けられる印象。キーそのものが浅くロープロファイルなのは、例の「言葉に集中してハードウェアを忘れる」ことを追ったデザインなのかもしれません。

そのほかハードウェアについての細かい点は:
  • 内蔵メモリのほかSDカードで拡張可能。SDHCには(現状)非対応。ただコンテンツはAmazon側にバックアップされいつでも無料で落とせるため、実際の本体メモリ容量はそれほど問題にならないはず。
  • バッテリー容量は1530mAh。ユーザーが交換可能。
  • バッテリー駆動時間については、表示の保持ではなく書き換えに電力を消費する電子インクディスプレイの採用や無線データ通信など数値化が難しいためか、「一般的な使用状況で数日間」「無線をつねにONにして2日に一度充電」「無線を使わなければ一週間以上」といった表記。フル充電までは2時間。
  • 要求動作環境は「なし」。PCレスで単体動作するから。
  • E Inkディスプレイの視認性は良好。ただ、明かりがないと読めません。
  • 底面にUSBポート、3.5mmヘッドホンジャック。
  • 本体のほか付属品は「ブックカバー」、充電用ACアダプタ、USBケーブル。
さらに突っ込んだ使用感リポート、Kindleストア、どうやら10セント課金するらしい(!) 「メールでWord / PDFを送ってAmazonサーバで変換・バックアップ」サービスなどについては追って掲載します。Kindle関連記事はタグ:Kindleにて。


Read - Amazon.com、Kindle製品ページ
Read - Kindleストアトップ
Read - Kindleの落下テスト

Amazonの電子本リーダーKindle:3Gデータ通信は無料、契約不要




Amazonが満を持して発表した変な形の電子本リーダーKindleについて、次々と新情報が明らかになっています。本体価格が$399という以外の料金体系についてまとめると、
  • 携帯電話圏内なら使える内蔵3G(EV-DO)データ通信は課金なし。キャリアSprintとの契約不要。
  • 紙本ではハードカバーの新刊は一冊$9.99。当初8万8000冊を用意。NY Timesベストセラーリスト112冊のうち100冊を含む。
  • 全国紙・ローカル紙含む新聞は月$5.99から$14.99の定額制。雑誌は月$1.25から$3.49。2週間の無料お試し期間付き。
  • 新聞・雑誌のほかBlogの購読も可能。ただし無料で読めるはずのBlogもなぜか$0.99。ここからコンテンツ提供者に還元される(つまりサイトにとっては広告以外に電子版購読料の収入が得られる方法)。
  • Kindle本体は前述のように$399、発送無料。
データ通信は買ってすぐに使える無料となっており、Kindle用インターフェースのAmazon.com (Kindle Store)や検索機能に統合されているWikipediaのほか、機能は限定されているものの汎用ウェブブラウザで一般のサイトにもアクセスできます。(訂正:初出では「汎用ブラウザ非搭載」としていましたが、発表会場で配られた実機にはブラウザがあり、初期設定サイト以外にもアクセスできました)。

PCとの接続や同期不要で買ってすぐ単体で使えることを目的とした機能、一見すると単に不格好にしか見えない不思議な形状の意味、ハードウェア・ソフトウェア的な詳細は続報にて。

Amazonの電子ブックリーダーKindle公開、399ドル



一年以上前の第一報から延々と経過をお伝えしてきたアマゾンの電子本端末「Kindle」が初めて正式に姿を現しました。Newsweek最新号の巻頭記事ではAmazon.com CEOジェフ・ベゾスへのインタビューをもとにKindleの概要と野望が明らかにされています。

明らかに、といっても昨年のFCC入りで外観から仕様までほぼ判明していたため、6インチ800 x 600のE Inkディスプレイ(バックライトなし)、QWERTYキーボード、EV-DOデータ通信、内蔵フラッシュメモリとSDカードスロットといったハードウェア面にはとくに目新しい要素なし。データ通信ネットワークのキャリアがSprintであること、本体価格が$399といったあたりは改めて確認された事実です。

サイズ・解像度ともに同一のE Ink製ディスプレイを搭載した電子本端末にはソニーのPRG-505がありますが、Kindleは約100ドルほど高いかわりに単体で携帯データ通信ネットワークに接続してネットに出られることが特徴です。KindleからアクセスできるAmazon.comではどこでも電子書籍が購入できるほか、PCからと同様に検索やお薦めリストの参照、レビューの閲覧まで可能。

Kindle版電子本の価格はたとえばNY Times紙ベストセラーや新刊のハードカバーが$9.99。ほとんどすべての本について最初の章の試し読みは無料。書籍のほかTimesやウォールストリートジャーナル、ワシントンポストといった新聞、雑誌の購読もでき、無線LANスポットを探したり自宅でPCと同期する必要なくどこでも最新のコンテンツが閲覧できます。またブラウザも搭載されており、本を読みながらGoogle検索や Wikipediaの参照が可能。オンラインコンテンツのほか手持ちのWord文書やテキスト、PDFを持ち歩くこともできます。MP3およびAudibleの再生にも対応(Amazon MP3参照)。


機能やコンテンツの供給体制を眺めてみれば、たしかに本のiPodとして「アナログ最後の砦」(ベゾス)である書籍を攻略する、あるいはなかなか普及しない電子書籍に火を点けるという本気が伝わってくる充実ぶりです。400ドルという価格は機能以前に第一印象で高いと思われそうですが、後発だけに勝算がある設定なのかもしれません。

(追記:初期情報では「汎用ブラウザ非搭載」となっていましたが、実際には統合されたWikipedia検索のほかに汎用ブラウザも搭載します。実機ギャラリー記事参照)。

Amazonの電子ブックリーダーKindle:やや延期?


Amazon.comの商品情報でも紙本のほかに「Kindle Edition」の表示が目撃されるなど登場間近とみられていたebookリーダー「Kindle」ですが、発売はやや遅れるかもしれません。

Les Echos紙の電子版発行というプレスリリースにあった情報から10月15日に登場する(のではないか)ともいわれていたものの、2週間が過ぎた今でも正式発表はなし。リンク先New York Timesに引用されている出版関係者のコメントでは、アマゾンは現在もKindleの技術的な調整を続けており、また発売と同時に多数のタイトルを用意するためではないかとのこと。

Kindleの存在そのものは一年以上前にFCCで確認されているものの、いまだにアマゾンからの正式な発表はなし。発売時期も予告されていないため、「延期」というのもややおかしな話ではあります。KindleはEV-DOモデムを内蔵して単体でオンライン接続できることが特徴となっていますが、Kindle版Amazon.comサービス、あるいはAmazon MP3との連携に時間がかかっているのかもしれません。

[Via mobileread]

ソニー PRS-505 デジタルブックリーダー レビュー&ギャラリー



ソニーが米国で販売している電子ブックリーダー 「Reader」の二代目、国内で売っていたLIBRIe(生産完了) から数えれば3代目にあたるPRS-505のギャラリー&実機の印象をお届けします。PRS-505は先代PRS-500とおなじサイズ・解像度の6インチ800x600 e inkディスプレイを搭載。ページを表示しているだけでは電力を消費せず、ページ書き換え回数でバッテリー駆動時間を計ります(内蔵充電池で~7500ページめくり分)。対応するフォーマットはPDF、TXT、RTF、Word(要変換)、BBeB、DRMつきBBeB。MP3とAACも再生可能。ストレージは内蔵フラッシュメモリ(192MB)+メモリースティック / SDスロット。

ハードウェアデザインとしてはタテヨコ175x122 mmとほぼ変わらないフットプリントのまま厚みが13.8mm > 8mmと薄くなり、妙に膨らんだデザインが直線的なすっきりしたかたちに。ボタン類の位置も変更されており、画面下・横一列だった数字キーは画面横・縦配置に変更。ディスプレイ上のメニューはそのまま横のボタンを押して選択可能になりました。ページ送り・戻しキーは右手に移動。

デザインがシンプルすっきりになり内蔵メモリが増えたのも大きな変化ですが、最大の進化は採用するe inkディスプレイが新型の"Vizplex"世代になっていること。効果は:
  • 弱点だったリフレッシュ(画面書き換え)速度が目に見えて高速化。液晶画面のようにパパパッと切り換えられるわけではありませんが、紙本の物理的にページをめくる速度には近づきました。
  • もうひとつの弱点「ゴースト」(残像)もかなり改善。
  • 階調がグレイスケール4階調から8階調に。
  • E Inkによれば、新ディスプレイはコントラスト比で~20%ほど改善。「新聞紙よりも上、通常の本と同程度、雑誌よりは多少下」。
$300という価格をどう捉えるか、どんなソースのどういった本(または文書)を読むために使うのかで評価のかなり異なるデバイスではあるものの、先代との比較でいえば着実に改善されており、ハードウェア ・ (本体) ソフトウェア含めて魅力的な製品となっています。ソニーのDRM電子本販売 / レンタルサービス(米国ではConnect本屋)がどうなるかはともかく、ハードウェアとしては日本にもぜひ再上陸させてほしいものです。

ギャラリー: Sony Reader PRS-505

Amazonの電子ブックリーダーKindle:登場間近



Les Echos紙の電子版登場プレスリリースで近日中の登場があきらかになったアマゾンのKindleですが、当のAmazon.comでも紙本と並んで「Kindle Edition」の表示が見つかるようになりました。Kindleはソニーの電子本リーダPRS-500 / 505とおなじe Inkディスプレイを採用(6インチ600x800ピクセル4階調)、ストレージに内蔵フラッシュメモリとSDカードスロットを搭載する製品。

また一年ほど前に見つかったFCC提出書類では、EV-DOデータ通信ユニットについて書かれています。つまり無線LAN圏内でなくとも(EV-DO圏内ならば)単体でネットにでることができ、おそらくワイヤレス版Amazonで直接コンテンツの購入ができるはず。検索に便利な親指打ちキーボードもついてます。以前のうわさでは400ドル程度ではないかといわれていましたが、価格はいまのところ不明。電子本市場にKindleできるかどうか注目の製品です。

[本家Engadget]




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