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IBMがDNAオリガミ手法を用いた半導体を開発中



ムーアの法則が誕生したのは1965年。そろそろ限界だろうと言われ続けながら、いまもチップメーカーは半導体の集積化・高速化に取り組み続けています。そうやってIBMが辿り着いた先が、いわゆるナノテク。同社リサーチマネージャーのSpike Narayan氏いわく「半導体の製造に生体分子を利用したはじめての実証」が専門誌Nature Nanotechnologyに掲載されています。

半導体の開発にDNA構造を用いるこの手法はDNAオリガミと呼ばれており、同社のアルマデン研究所とカリフォルニア工科大学が共同で開発中。「DNAのような生物学的構造は反復的で再現が可能なパターンを持つため、半導体設計に活用できる」とNarayan氏はコメントしています。問題はスケールが小さくなるほど高くなる設備投資費用。残念ながら製品化までにはまだまだ実験が必要で、少なくともあと十年はかかるとのことです。折り紙の大作はインターネット上にたくさんありますが、さすがにDNAレベルでは初でしょうか。ムーアの法則はいつまで生き続けるのでしょう。

[Via HotHardware]

IBM、飛んでくる銃弾を避けるリアル「ガン=カタ」スーツの特許を取得



銃撃から身を守るための防護服といえばケブラー繊維や金属板で弾丸を止めるいわゆる「防弾チョッキ」が連想されますが、IBMが「発射された銃弾の弾道を予測して物理的に身をかわす」というなんだかすごい技術の特許を取得しました。 「Bionic body armor」と命名された特許によれば、IBMの発明は高速で飛来する金属を探知できるセンサー(ミリ波やレーザーを含む電磁波によるレーダー)、着用者の筋肉を電気的に刺激して姿勢を制御する電極つきスーツ、および各種センサーからの入力と着用者の姿勢をもとに弾道と最適な回避態勢を瞬時に演算するコントローラからなるもの。

映画『MATRIX』で弾丸を避けまくっていた主人公ネオは仮想世界の物理法則に介入することでインチキくさい能力を身に付けた単なるチーターですが、IBMの発明は予測した射線上に身を置かないことで「無敵になる!」ガン=カタ、またはトリガーを引く腱の音を聴きとって避ける最強武術「シナンジュ」を地でゆくような発想です。アイデアはともかく実現可能性は?については、IBMいわく基本的には政治家などの要人や軍司令官などが狙撃から身を守る用途を想定しており、一般的に狙撃手は逃走を考え標的からある程度の距離を置くと考えられるため、発射から標的に達するまでは場合によっては秒単位(1400mで約2秒)、比較的短い200m射撃でも軍用スナイパーライフルの初速から計算して約200ミリ秒程度の猶予があり、人間の筋肉が反応する40msから80ms程度を差し引いても十分な演算時間がある、としています (少なくとも計算上では)。

AppleとIBM和解、元IBMのプロセッサ開発責任者が iPod開発トップへ



アップルのiPod / iPhoneハードウェア部門トップにMark Papermaster氏が就任することになりました。IT業界にはもったいない立派な苗字のPapermaster氏は、元IBMでプロセッサ開発部門のトップだった人。アップルからは昨年11月に採用と同ポストの就任が発表されていましたが、競合他社への移籍ということで、IBMの求めにより裁判所から勤務差し止めの一時命令を受けていました。今回ようやくアップルとIBMが和解。Papermaster氏はIBM退職から半年後の4月24日より晴れて勤務開始です。

なお、iPodハードウェア部門の前トップだったTony Fadell氏は昨年11月時点で同職を既に退任、アドバイザに就任しています。あれだけのヒット商品の責任者が半年以上も不在でいいのかという気もしますが、病床からも戦略決定に参加する指揮官がいる限り、いらぬ心配でしょうか。

Read - Appleのプレスリリース
Read - IBMのプレスリリース

[Via Mac Rumors]

IBM、解像度 1億倍の新MRIを開発

IBM研究所がスタンフォード大学と協力し、新しいMRI(核磁気共鳴画像法)の実証実験をおこなっています。MRFM(magnetic resonance force microscopy)という技術を用いた新しいMRIでは、解像度が従来の一億倍にまで進化。ナノスケールの空間分解能を持ち、IBMいわく「最終的にはタンパク質の構造や作用まで見られるくらいになる」「ウィルス、バクテリア、タンパク質などを見る革命的な技術になる」とのこと。MRIは登場以来、閉所恐怖症を悩ませながらも医学の発展に大きく貢献してきました。こちらはどういった業績を残すでしょうか。

続きに解説ビデオを掲載。

[Via TG Daily, thanks Speedy]

17インチ + 10インチのデュアルスクリーンノート ThinkPad W700ds



デスクトップ置き換えを名のりつつシングルモニタではちゃんちゃらおかしい、ということなのか、レノボが液晶ディスプレイを2枚搭載したThinkPad W700dsを発表しました。WACOMのタブレットとカラーキャリブレーション機能搭載のグラフィックワークステーションとして話題になったThinkPad W700のデュアルスクリーン版にあたり、WUXGA (1920 x 1200)の17インチメインディスプレイの右側に10.6 インチ WXGA 768 x 1280の縦型サブディスプレイを搭載します。

基本仕様はCore 2 Extreme (QX9300サポート)、4GB RAM、Intel Turbo memory 4GB (!)、RAID HDDまたは64GB SSD x2、Blu-rayドライブオプション、グラフィックはNVIDIA Quadro FX 2700M (512MB) または 3700M (1GB)など。シングルHDD時の最低重量は4.96kg。価格はUS$3600で12月から発売。ダメ元でサンタさんに頼んでみてはいかがでしょうか。

[via Computer World]

IBM のスーパーコンピュータ「Roadrunner」がペタフロップス達成



IBM は、2006年に米国エネルギー省国家核安全保障庁から受注し開発に着手していたスーパーコンピュータ「Roadrunner」がとうとう1ペタフロップスの大台を突破したと発表しました。Roadrunner は 12960個の「改良版」Cell Broadband Engine チップと、6948個のデュアルコア Opteron を使用したハイブリッドクラスタ型コンピュータで、消費電力はピーク値で 3.9 メガワット。今のところベンチマーク値がどこまで到達したのか詳しい情報はわかっていませんが、2006年当時の発表によれば 1.6ペタフロップスは出る見積もりのようです。ちなみに地球シミュレータは実効値で 35テラフロップス(2002年)、昨年 top500 王者の IBM BlueGene/L は 478テラフロップス。

他にプレスリリースに記載された諸元をひっぱってくると、
  • 80テラバイトのメモリ
  • 288台の IBM BladeCenter ラック(冷蔵庫大)
  • 6000 平方フィート(557平方メートル)の設置面積
  • 10000 のネットワーク接続 (Infiniband とギガビットイーサの併用)
  • 57マイルの光ケーブル
  • 総重量 500000ポンド(227トン)
Read - ペタフロップス達成の発表 (2008.6.9) Read - Roadrunner 受注時のプレスリリース(2006.9.6)

[Via Engadget, NYTimes]




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